石臼挽き 手摘み 葦簀棚栽培
”福”は、玉露の産地としても名高い福岡県八女市で、本簀(ほんず)棚栽培という藁やよしずを使って被覆をして作られた抹茶です。
本簀棚栽培では、収穫の前の時期に毎年、棚によしずをひき、その上に藁を振るって日光を遮ります。シート状の寒冷紗を使用するよりも手間がかかりますが、本簀棚栽培では、光や温度の面から品質の高いお茶を作ることができます。光を均一方向に被覆する寒冷紗と異なり、藁は光を乱反射させるため、柔らかい光を当てることができると言われています。
28℃以上では、茶の新芽の硬化が速まります。直がけというチャノキの上に寒冷紗を直接乗せる方法では、新芽は外気温と同じか、それ以上の温度にさらされます。しかし、棚栽培の場合には、寒冷紗と新芽の間に空気の層があるため、外気温と比べて3、4℃低くすることができます。さらに寒冷紗の代わりに葦簀を使用する場合には、外気温との差が4、5℃になります。適切な温度で、新芽をゆっくり育てることは、味がしっかり乗ったお茶を作るポイントです。丁寧に手摘みされた後には、職人による火入れが行われます。八女茶の特徴である香ばしさは、抹茶にも共通しています。
お薄茶の作り方
2g
80℃
50cc
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アメリカーノの作り方
2g
80℃
150cc
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